友人のHが趣味で「カヤック」をやっていて、「おもしれいぜ。湖なんかの広い場所で漕ぐとスリル満点で病みつきになるぜ」という誘いに乗せられて、無性にやってみたくなりました。ホントは広い空間が大の苦手にもかかわらず……
「カヤック」って何?
「カヤック」とは、船体の内部に足から潜り込むような姿勢で底面のシートに座り、両側にブレード(羽根)のついた「ダブルブレード・パドル(小型の船で使用する櫂)」を使って、正面前方に向かって漕ぐ小型の船です。
相津マリーナ
友人のHが連れていったのは、静岡県浜松市天竜区にある「相津マリーナ」という場所です。ここは天竜川中流にある「船明ダム湖」にあり、カヌーやカヤックが気軽に楽しめ、バーベキュー施設も完備しています。
3月から11月まで、バーベキューは食材持ち込みで1,950円、カヌーは1時間1,080円、鮎のつかみ取りは1匹590円(要予約)で利用できます。
基本操作
友人Hは自前のカヤックを持っていますので、私だけがカヤックをレンタルしました。指導者は言うまでもなく、友人Hです。
湖に出る前に、まずボート乗り場周辺の浅瀬で基本操作を教わりました。ひっくり返らないように安定感を保つ練習です。初めはグラグラ揺れて不安定でしたが、何度か練習するうちに安定してきました。
浅瀬での練習
基本操作が身についたところで、今度は浅瀬で漕ぐ練習です。私はパニック障害の一つ「広場恐怖症」で広い空間になると不安に襲われます。特に、通院しているわけではないので、自分がそう思い込んでいるだけかもしれませんが…… どうです。結構、様になっているでしょう?
本番
さあ、いよいよ湖に向けて漕ぎ出します。しばらく友人Hがそばについて様子を見てくれていましたが、自分が漕ぐのを楽しみたいので、すぐに対岸の方に行ってしまいました。
一人残された私は半ばパニック状態になりながらも、勇気をもって対岸に向かって漕ぎ出しました。
見上げると、「旧佐久間線」の橋梁があり通行人が手を振っているのが見えました。少し安心しながらも、周りの景色を見る余裕はありませんでしたが、無理にガッツポーズをつくってみました。
(参考)「旧佐久間線」は険しい山々や渓谷を繋ぐ路線だったので予算がかかるということで、計画が頓挫して実現には至りませんでした。実現すれば、「遠江二俣駅」から「中部天竜駅」を結ぶ全長30.4kmになるはずでした。私がいる「船明ダム湖」にかかるこの橋梁は、全線の5分の1地点に当たる「第二天竜川橋梁」です。
対岸到着
やっとの思いで対岸に出ました。カヤックでないと絶対に見ることのできない景色です。この場所は浅瀬なので恐怖感はまったくありません。ゆとりのある笑顔で写っているでしょう。
おわりに
たった1日だけのカヤック体験でしたが、広場恐怖症を一瞬だけ忘れて、カヤックを思う存分に楽しむことができました。普段ストレスに追われている仕事をしている方はぜひ、一度広い湖を漕いでみてはいかがでしょうか。
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