明治26年大正天皇のご静養先として造営された「沼津御用邸記念公園」①

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「沼津御用邸」は本邸造営後も増築を重ね、完成時には建築面積約5,750㎡で100室を越える大規模な邸宅となりました。
ところが、太平洋戦争により本邸が全焼してしまいました。
そのため、戦後まもなく御用邸が廃止されました。

昭和45年から都市公園として生まれ変わりました。
平成28年には、以下の二つの理由から「旧沼津御用邸苑池」として国の名勝指定を受けました。
一 園内を囲むクロマツ林やその林間から望む富士山などの優れた景観
一 近郊海浜保養地としての歴史的・文化的価値

第1回 邸宅内の部屋

謁見所(えっけんじょ) 天皇陛下がご滞在中、来客と面会するときに用いた部屋です。
       床の間側に置かれた肘掛椅子には梨地漆に御紋章の蒔絵が描かれています。

御座所(ござしょ) 皇族の方々の居住部分として用いていた建物です。
  御座所(居間)、御寝室、御着換所から成り、総称して御座所と呼んでいました。

お着換所と御寝室  この写真は御寝室ですが、お着換所も似たような部屋になっています。

御料浴室(ごりょうよくしつ) 
    浴槽のない、掛かり湯式の浴室で、お湯は外から運び込みました。

供進所(くしんじょ)  皇族の食事の盛り付けや配膳をした部屋

調理室 皇族の食事を作っていた部屋のままで、流し台やかまど、冷蔵庫などがあります。

女官応接(にょかんおうせつ) 女官の応接間として使っていた部屋です。




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