遠州森町「ききょう寺」に行った後、静岡県袋井市にある「油山寺(ゆさんじ)」を訪ねました。
油山寺
遠州三山の一つで、正式には「医王山薬王院油山寺(いおうざんやくおういんゆさんじ)」と言います。701年(大宝元年)に行基大徳によって開山された真言宗の寺です。すべての人の穏やかな暮らしと無病息災を祈り、行基大徳は本尊の薬師如来を奉安されました。油山寺という名前は、昔この山から油が湧き出ていたため「あぶらやま」と呼ばれたことに由来しています。
749年(天平勝宝元年)に時の孝謙天皇が眼病にかかり、境内にある「るりの滝」の水を祈祷して目を洗ったところ快癒したと言われています。このため、油山寺は天皇の勅願寺となり、目の霊山油山寺とも呼ばれています。
栄西禅師参道
石段を上がると「栄西禅師」像を見ることができます。
栄西
栄西は中国から茶種を持ち帰り、喫茶の法を普及させました。この立像は1950年(昭和25)に建立されました。台座からの高さは約10メートルあります。右手にお茶の製法と効能などを記した「喫茶養生記」、左手にはお茶の種を持っています。5月と11月に禅師の功績を伝えるお茶まつりがあります。
三重塔
源頼朝公より眼病平癒のお礼として薬師本堂とともに建立されました。
薬師如来と仏様のご利益
本尊の薬師如来と当山にまつられている仏様のご利益をは、以下のようになっています。
薬師如来・・・眼病全快、視力回復、健眼快明、病気平癒
不動明王・・・家内安全、交通安全、旅行安全、必勝祈願
海上安全
軍善坊大権現・・・足腰健康
観世音菩薩・・・厄除開運、厄年祈願
地蔵菩薩・・・子授け、安産祈願、子供守護
稲荷大明神・・・商売繁盛、良縁速成、五穀豊穣
弁財天・・・学力増進、試験合格
十一面観音・・・癌封じ
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