わざわざ避暑地にいかなくても、涼しくて神秘的な場所が身近にありました。
静岡県浜松市北区引佐町の「竜ヶ岩洞」は、日本屈指の神秘的な鍾乳洞でした。
竜ヶ岩洞の概要
竜ヶ岩洞は2億5,000万年前の地層と言われる石灰岩地帯に形成されました。
鍾乳洞の長さは約1,000mありますが、一般公開されているのは400mです。
竜ヶ岩洞は標高351.9mの「竜ヶ石山」の南の麓につくられました。
洞内の年間平均気温は18℃で、夏は涼しく冬は暖かく感じます。
鍾乳石の芸術作品
洞内には芸術作品のような鍾乳石が数多くあります。
その形から様々な名前が付けられています。
いくつか紹介します。
知の七福神
黄金の富士
ヘチマ フローストーン
黄金の柱
天女の鏡
神秘的な滝
鍾乳石の天井から滝が流れていました。
青色と緑色にライトアップされていて、不思議な世界観を醸し出していました。
不思議な地中の世界
背中を曲げて通らなければ頭がぶつかってしまいそうな場所や、体がぶつかりそうなくらい狭い場所がありました。
また、洞窟は上ったり下ったりの変化に富んだ場所がたくさんありました。
澄み切った冷たい水
歩きながら思わず、「冷たい!」と声が出るほど、冷たい水が天井から落ちてきました。
つい、手ですくって飲みたくなるような、澄み切った水が溜まっている「泉」がありました。
そこには、生水につき、「ガブ飲みするは短命にして長寿ならず」という注意書きがありました。
洞穴生物の色々
洞穴内には、「コウモリ」、「カマドウマ」、「トビムシ」、「オビヤスデ」、「メクラヨコエビ」、「ガロアムシ」など、聞いたことのないような昆虫がたくさん棲息していました。
おわりに
竜ヶ岩洞は1978年(昭和53)に、2人の洞窟探検隊が加わり2年間かけて手彫りで作業が進められました。
大きなハンマーで岩を砕きながら、少しずつ洞穴を広げていきました。
私たちの想像をはるかに超えた、苦労があったと推測します。
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