第3回「そこにはいつも父がいた」子供の頃の父との思い出を綴った本
子供の頃、父はいろんなことを教えてくれました。父の存在は私にとってかけがえのないものでした。竹馬を作ってくれたり、魚釣りやウナギの捕獲方法を教えてくれたりしました。ある日、目の上を真っ赤に腫らして帰ってきたことがありました。「どうしたの?」と聞くと、「ハチの巣を取りに行ったらハチに刺された」と平然と言うのです。マムシを手でつかんで、地面に何度も打ち付けて殺したこともありました。そんな怖いもの知らずの父でした。そんな無謀な父のことを綴った児童書を、2021年2月8日に出版しました。