本を出版するにはどうすればいいのか? そんな方の願いを解説します

今から7~8年前になるでしょうか?
定年退職を機に、長年の夢だった本を出版したいと考えました。
その方法は、①「自費出版」、②「〇〇賞応募」、③「小説募集に応募」……、くらいか。
①の自費出版は100~200万円もかかります。
そんな大金はありません。
じゃあ、②の出版社の〇〇賞に応募するのはどうか……、大賞1名、賞金〇〇万円、副賞書籍化。
全国から応募あってムリ、ムリ。
それなら、③の小説募集に応募するのはどうか……
これも全国からの応募があるので、やっぱりハードルが高すぎます。
ほかに何か、本を安く出版する方法はないだろうか。
あったのです。
それでは、私がどうやって本を出版することができたのか、その方法を解説します。

安価な自費出版

ネットで検索していたら、My ISBONで自費出版ができることを知りました。
しかも、200万円もの高額ではなく、たったの4,980円(税別)です。
ただし、出版した本は書店には並びません。
ネット販売のみです。
まず、小説の原稿をワープロ(私の場合はWPS Writerを使っています)で作成します。
本の値段はページ数で決まりますので、本の大きさと文字の大きさと行数と文字数を決めます。
私はB6版、9ポイント、140ページ程度になるように、行数と文字数を決めています。
これで1冊1,500円(税別)くらいの値段になります。
原稿を送ると、次に表紙の大きさの指定があります。
パワーポイントで指定通りの大きさの表紙を作成します。
無料で使えるイラストとか写真があるので、私はそれを使っています。
原稿と表紙が完成すると、本の説明文や著者のプロフィールなどを作成します。
最後に、出版社の審査があって出版予定日が決まります。
それを通過すると、アマゾン楽天ブックスのネットショップの店頭に並びます。
完成した本はペーパーバック(カバーなし)です。
また、注文に応じて印刷・製本をするオンデマンド出版となります。
なお、6か月ごとに印税10パーセントの販売実績が確認できます。
私は現金ではなく、アマゾンギフト券で印税を受け取っています。

処女作のベースは日記

「処女作」大学のとき体験した、北海道での酪農のアルバイトと、北海道一周自転車のツーリングを小説にした

はじめに出版した小説(処女作)は、およそ小説と呼べるような立派なものではありませんでした。
私は大学生のとき、北海道で1か月間酪農のアルバイトをしました。
その後、アルバイトで稼いだ資金で、北海道一周自転車ツーリングに出かけました。
その1か月半毎日、日記をつけていました。
この日記とツーリングの足跡を記した地図が、小説の原稿のベースになっています。
もちろん日記だけでは小説にはなりません。
あとは小説風に肉付けしていけばいいのです。
12ポイント、120ページ程度の本が完成しました。
表紙の写真はアルバイトとツーリングのとき撮ったものを使いました。
初めての出版だったので、つたないものでした。
小説の原稿のベースになるものは、日記でもブログでも何でもいいのです。
あとはそれに適当に肉付けをしていけば、それなりの小説が出来上がるのです。

書くことに慣れる

「教育書4部作」小学校の校長のとき、職員に週1回配布していた校長室だよりをベースに教育書を出版

3で原稿のベースになるものは何でもいいと言いました。
私は校長のとき、週一回職員に配布していた校長室だよりをベースにして教育書を出版しました。
校長室だよりは紙ベースで職員に配布していましたから、ファイリングしてありました。
それをジャンルごとに分類して、見出しを付け、教育書として出版しました。
ありがたいことに、現職の校長先生をはじめ、教員の皆様に購読していただいています。
教育書を4冊作成したことで、文章の書き方にもだいぶ慣れてきました。

子どものころの体験を児童書に

「児童書4部作」子どものころの体験を児童書にして出版

書くことにだいぶ慣れてきました。
このころになると、本名ではなくてペンネームでも使ってみようと思い立ちました。
後にも先にも、ペンネームを使って本を出版したのは児童書だけでした。
自分が子どものころの楽しい思い出は鮮明に覚えているものです。
筆がどんどん進み、短期間で児童書4冊を書き上げました。
私は現在故郷の実家を引き払って都会で暮らしていますが、子どものころは田舎で育ちました。
緑の山々や澄み切った川が私のプレイグラウンドでした。
山に基地を作ったり、川で魚釣りをしたり、河原でキャンプをしたりしました。
それらの楽しかった思い出を児童書にしました。

小説家の指南書を参考に

「小説家の指南書3部作」小説の書き方に行き詰まったとき、3人の作家の小説(文章)の書き方を参考にしました

何を題材に、どんな小説を書けばいいのか行き詰まってしまうことがあります。
そんなとき参考になるのが、プロの作家さんの著書です。
私が参考にしたのは、森沢明夫先生のプロだけが知っている小説の書き方、中村航先生のこれさえ知っておけば、小説は簡単に書けます、高橋恵冶先生のあたりまえだけどなかなかできない文章のルールの3冊です。
今でも読み直していますが、どんなふうに人物描写や情景描写を書けばいいとか、読者を引きつける魅力のある文章にするにはどう表現すればいいのか、とかとても参考になります。
中でも、森沢明夫先生の小説は大好きで、自分の小説の参考にさせていただいています。

ジャンルの幅を広げる

「ミステリーの書き方3部作」青春小説や恋愛小説ばかり書いていたので、違うジャンルの小説を書きたくなった

子どものころミステリー小説が好きでした。
愛読書はコナン・ドイルのシャーロック・ホームズシリーズでした。
母に買ってもらって小学生のときから読みあさったのを今でも思い出します。
犯人は誰だ? なぞときのプロセスに魅了されました。
難しいけど、書いてみたい、そんな衝動にかられました。
著名なミステリー作家に比べたら稚拙なストーリーですが、書いていて楽しいだけで続いています。
参考にさせていただいたのは、我那覇アキラ先生の初心者でもすぐに書けるようになるミステリー小説の書き方初心者にもわかりやすい小説の書き方、新井久幸先生の書きたい人のためのミステリ入門です。

私の著書の紹介

「小説募集3部作」出版社の小説募集に応募して、出版依頼をされた3作品です。

小説の執筆をはじめて3年くらい経ったころ、少し自信がついたので自分の小説がどのくらい出版する価値があるのか試してみたくなりました。
そこで小説の原稿募集をしていた複数の出版社に、ダメもとで原稿を応募してみました
すると、3社の出版社から出版依頼があったではありませんか。
私の小説も多少なりとも、出版社の目に留まったことはこのうえない喜びでした。
コンクールではないので、出版するにあたって出版料の半分を負担することになりました。
それでも、自費出版よりかなり安い出版料で出版することができました。
「俺たち花も実もある一浪組」(つむぎ書房)

https://www.amazon.co.jp/s?k=%E4%BF%BA%E3%81%9F%E3%81%A1%E8%8A%B1%E3%82%82%E5%AE%9F%E3%82%82%E3%81%82%E3%82%8B%E4%B8%80%E6%B5%AA%E7%B5%84&i=stripbooks&__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&crid=1N069OVCUNCBM&sprefix=%E4%BF%BA%E3%81%9F%E3%81%A1%E8%8A%B1%E3%82%82%E5%AE%9F%E3%82%82%E3%81%82%E3%82%8B%E4%B8%80%E6%B5%AA%E7%B5%84%2Cstripbooks%2C181&ref=nb_sb_noss

RUNNER―おっさんたちの駅伝―(アメージング出版)

https://www.amazon.co.jp/s?k=RUNNER%E2%80%95%E3%81%8A%E3%81%A3%E3%81%95%E3%82%93%E3%81%9F%E3%81%A1%E3%81%AE%E9%A7%85%E4%BC%9D%E2%80%95&i=stripbooks&__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&crid=22TYN0H51F0Q9&sprefix=runner+%E3%81%8A%E3%81%A3%E3%81%95%E3%82%93%E3%81%9F%E3%81%A1%E3%81%AE%E9%A7%85%E4%BC%9D+%2Cstripbooks%2C180&ref=nb_sb_noss

大草原と空と海と湖と(クリエイティブ・パブリッシング)

https://www.amazon.co.jp/s?k=%E5%A4%A7%E8%8D%89%E5%8E%9F%E3%81%A8%E7%A9%BA%E3%81%A8%E6%B5%B7%E3%81%A8%E6%B9%96%E3%81%A8&i=stripbooks&__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&crid=2WOP0LUX3VUH8&sprefix=%E5%A4%A7%E8%8D%89%E5%8E%9F%E3%81%A8%E7%A9%BA%E3%81%A8%E6%B5%B7%E3%81%A8%E6%B9%96%E3%81%A8%2Cstripbooks%2C180&ref=nb_sb_noss
「自費出版5部作」安価な費用で自費出版した5作品です。

ホームズの推理シリーズ猿喰島海蝕洞殺人事件(デザインエッグ社)

https://www.amazon.co.jp/s?k=%E7%8C%BF%E5%96%B0%E5%B3%B6%E6%B5%B7%E8%9D%95%E6%B4%9E%E6%AE%BA%E4%BA%BA%E4%BA%8B%E4%BB%B6&crid=2BCOPR856TG2I&sprefix=%E7%8C%BF%E5%96%B0%E5%B3%B6%2Caps%2C201&ref=nb_sb_ss_ts-doa-p_1_3

飛鳥、風を切って突っ走れ!(デザインエッグ社)

https://www.amazon.co.jp/s?k=%E9%A3%9B%E9%B3%A5%E3%80%81%E9%A2%A8%E3%82%92%E5%88%87%E3%81%A3%E3%81%A6%E7%AA%81%E3%81%A3%E8%B5%B0%E3%82%8C%EF%BC%81&__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&crid=3Q2D6F8BU6KBB&sprefix=%E9%A3%9B%E9%B3%A5+%E9%A2%A8%E3%82%92%E5%88%87%E3%81%A3%E3%81%A6%E7%AA%81%E3%81%A3%E8%B5%B0%E3%82%8C+%2Caps%2C196&ref=nb_sb_noss

夏美の桜貝(デザインエッグ社)

https://www.amazon.co.jp/s?k=%E5%A4%8F%E7%BE%8E%E3%81%AE%E6%A1%9C%E8%B2%9D&i=stripbooks&__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&crid=27IDWH9EJBAL3&sprefix=%E5%A4%8F%E7%BE%8E%E3%81%AE%E6%A1%9C%E8%B2%9D%2Cstripbooks%2C181&ref=nb_sb_noss

洞窟の外は懐かしい故郷だった(デザインエッグ社)

https://www.amazon.co.jp/s?k=%E6%B4%9E%E7%AA%9F%E3%81%AE%E5%A4%96%E3%81%AF%E6%87%90%E3%81%8B%E3%81%97%E3%81%84%E6%95%85%E9%83%B7%E3%81%A0%E3%81%A3%E3%81%9F&i=stripbooks&__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&crid=KUEVKW7ZJXB0&sprefix=%E6%B4%9E%E7%AA%9F%E3%81%AE%E5%A4%96%E3%81%AF%E6%87%90%E3%81%8B%E3%81%97%E3%81%84%E6%95%85%E9%83%B7%E3%81%A0%E3%81%A3%E3%81%9F%2Cstripbooks%2C172&ref=nb_sb_noss

カレッジコート堀池・殺人未遂事件 学生ホームズの推理(デザインエッグ社)

https://www.amazon.co.jp/s?k=%E3%82%AB%E3%83%AC%E3%83%83%E3%82%B8l%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%88%E5%A0%80%E6%B1%A0%E3%83%BB%E6%AE%BA%E4%BA%BA%E6%9C%AA%E9%81%82%E4%BA%8B%E4%BB%B6&i=stripbooks&__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&crid=21Q1CJG41TQ85&sprefix=%E3%82%AB%E3%83%AC%E3%83%83%E3%82%B8l%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%88%E5%A0%80%E6%B1%A0+%E6%AE%BA%E4%BA%BA%E6%9C%AA%E9%81%82%E4%BA%8B%E4%BB%B6%2Cstripbooks%2C178&ref=nb_sb_noss

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奈女田功が出版した本の紹介

終わりに

私はゼロベースからスタートして、やっと小説らしい小説が書けるようになりました。
私は本を出版すると、必ず市立中央図書館に寄贈しています。
ありがたいことに、市立中央図書館の小説コーナーの最後に私の著書を並べていただいています。
また、私の本の愛読者がいて、小説コーナーに並ぶたびに借りて読んでくれています。
ありがたいことです。
印税を稼いでお金儲けをするつもりは毛頭ありません。
私の執筆した本を一人でも多くの人に読んでいただければありがたいのです。
小説を書いて出版したいと思っている皆さん、そんなに難しいことではありません。
必ず、あなたも小説が書けるようになります。
ぜひ、自信をもってチャレンジしてみてください。






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