ヒッチコック映画「鳥」を彷彿させる、都会の空に突如現れた鳥の大群
10月24日の早朝、午前5時に起きて朝食を作り、食事を始めました。5時46分、窓の外からにわかに、異様な音が聞こえてきました。何事かと思い、携帯を片手に慌ててベランダに出ました。すると、西の空のアクトタワーとタワーマンションの間を黒い塊がうごめいています。「あれはなんだ!」と思わず叫んでいました。それはやがて黒い塊のまま、私のほうに近づいてくるではありませんか。一瞬、襲われるのではないかと錯覚したほどです。やがて、ものすごい羽音を立てながら猛スピードで私の目の前を通過していきました。この鳥の大群の正体は、「ムクドリ」でした。ムクドリの大群は夕方、浜松中心部の樹木に留まって大合唱を繰り広げます。それらが早朝になると、群れとなって西の空から東の空へと移動をしていくのです。毎年、浜松市中心部で見られる、秋の風物詩です。それはまるで、アルフレッド・ヒッチコックの映画「鳥」に登場する鳥の大群そのものです。ヒッチコックが鳥をテーマにホラー映画を製作した意味が、なんとなくわかった気がします。